医療保険を勧める営業のセールストークで、
「入院一日当たりの医療費はどんどん増えていっています。医療費が高額になると個人負担が大変なので、早めに医療保険に入っておいた方が良いですよ。」
という人がいます。
果たして本当に入院一日当たりの医療費は増えているのでしょうか?
◆入院一日当たりの医療費は増えている
厚生労働省のホームページを調べてみると、確かに入院1日当りの医療費は増えていました。
平成19年度から平成23年度にかけて、「27,500円」→「28,300円」→「29,200円」→「30,800円」→「31,700円」とどんどん高額になってきています。
ここまでを読んで「保険会社の人が言っていることは正しいんだ!いますぐ医療保険に入らなければ!!」と思ってしまったら、ちょっとまってください。
これには、理由があります。
◆入院1日当りの医療費が増えている理由は?
確かに入院一日当たりの医療費負担はだんだん高額になっていますが、それにはカラクリがあります。
政府は現在入院日数を減らすような方針になっているので、どんどん入院日数は減っています。しかし、入院日数を減らしても必要な検査や治療は変わりません。だから、5日で30万円かかっていた場合は、一日あたり6万円でしたが、それを3日に短縮すれば一日当たりは10万円になります。
こういう仕掛けなので、実際に医療費が高額になっているということではないです。ですので、このことで医療費が増えていると心配することはないです。