最近テレビでよく見かける保険のCMと言えば、医療保険、がん保険でしょう。
いろいろな保険を取り扱う保険ショップに行っても、医療保険を勧められますし、話を聞くと医療保険に加入する人は増えていると聞きます。
では、なぜ医療保険が売れているのでしょうか?
◆寿命が伸びたことによる老後の心配
医療技術の高度化により寿命が伸びて、死よりも長生きすることへの不安が高まっていることは原因の1つだと思います。
以前は保険は死ぬことに焦点をあてて、一家の大黒柱である男が死亡したときのリスクを考えなければいけなかったのですが、最近では死ぬリスクよりも生きるリスクを考えるようになりました。
◆少子化による死亡保障ニーズの低下
少子化、晩婚化によって扶養家族のための死亡保障ニーズが相対的に低下していることも理由の1つでしょう。
独身であれば自分が死亡してしまったときのことについて考える必要もないため、死亡保障よりは医療保険など、自分に何かあったときのための保障に入ります。
◆医療費の自己負担の増加
国の財政が悪化する中、医療費の自己負担が増えていることが考えられます。
1984年に公的医療保険である健康保険の1割負担が定められ、1997年には2割負担、2003年には3割負担、2002年には高齢者医療についても1割負担が定められました。
今後も公的医療が手厚くなっていくということは考えられないでしょう。国の予算がないので、必要な世代の健康保険に予算が投入され、高齢者の自己負担はさらに増えるかもしれません。
これは、保険のセールストークで良く使われる話なので、相手の言うことをそのまま真に受けず、自分で自分の将来について冷静な判断をした上で検討しましょう。