生命保険というと、死亡した場合にしかお金が支払われないものと思っていると思いますが、実は「リビング・ニーズ特約」という特約をつけると、死亡前に保険金を受け取ることができます。
「そんな良い特約があるなら、みんなつければいいのに?」と思うかもしれませんが、注意点もあるので、紹介します。
・リビング・ニーズ特約とは?
生命保険は普通、被保険者が亡くなった場合に保険金が支払われる仕組みですが、リビングニーズ特約のついた死亡保険に加入していれば、重篤な病状で余命が6ヶ月以内と診断された場合に、その保険金額を上限に、かつ保険会社が決めた範囲内で保険金を前払い請求できます。
リビングニーズ特約は基本的に保険料がかからないし、地味なのでついていても気づかない人も多くいます。
しかし、死亡後にもらえるお金が、余命があと少しと言われても、生前に受け取ることができれば、より有意義にお金を使えるでしょう。
・リビング・ニーズ特約の注意
リビング・ニーズ特約を実行するときに注意が必要なのが、本人がまだ余命のことを知らない場合です。指定代理請求人が保険金を請求したことで、契約者本人が通帳をチェックしたときに、保険金が振り込まれたことを知り、保険会社に連絡すれば、本人が余命6ヶ月だということがバレてしまいます。
知らされていなかった場合には、結構デリケートな話になるので、注意が必要です。