医療保険が増えてきて、当初は入院一日につき5,000円とか10,000円とかの給付金でしたが、最近は生命保険に通院時にも給付金が支払われる「給付金特約」というものが出来てきました。
なんとなくイメージだと、通院ということは、ちょっと風邪を引いて病院に行って来たから保険金がもらえると思ってしまうかもしれませんが、実はちょっと違います。
◆「風邪でちょっと病院行ってきた」ではもらえない?
生命保険の通院特約には条件があり、「風邪をひいたからちょっと病院に行って来た」という条件では保険金がもらえない場合が多いです。
基本的には「入院」を伴う「通院」に対して保険金が支払われるようになっています。CMで言っている内容から想像するイメージとは違いますね。
◆通院特約の保険金がもらえる条件
一般的な通院特約は、入院して退院したあとに、その入院の原因となった病気やケガを治療するために通院した場合に支払われる特約です。さらに、この入院には5日以上や20日以上という条件が加わることもあります。
そう考えると、保険金を受け取れる条件って結構大変だと思います。
◆通院特約の限度もある
以上の条件を満たして、通院特約の保険金がもらえるとしても、通院を続ける限りずっともらえるわけではありません。
「退院後120日以内の通院で通算30日まで」というような制限があったりしますので、無制限ではないということも覚えておいてください。
◆通院特約を見直す
通院特約は本体の保険料に比べて、月々数百円で入れることもあり、とりあえず勧められるままにつけているという方もいるかもしれないですが、以上のことを踏まえて本当に必要なのかどうか考えてみましょう。
最近のがん治療は通院治療が多いから、通院特約をつけてみたという方も、がんの治療は長期になる場合も考えられるので、がんに備えるのなら一時金の多いがん保険の方が良いと思います。
毎月少しの金額でも、ちりも積もれば山となるので、確認して見直しをしてみましょう。