《保険の注意》2回目の入院は保険金がもらえないことがある

 医療保険のCMでは「入院日額10,000円、通院日額5,000円、入院最長180日まで保障します」とこんな感じのフレーズを言っているので、保障内容は「入院しても180日までなら毎日1万円もらえるのか〜」と思うくらいです。

 しかし、実際には商品や選ぶ保障内容によって、金額も内容も違ってきます。そして、医療保険の保障には意外と制約が多いのです。

 

◆2回めの入院では保険金がもらえない?

 例えば、「病気になり、60日間入院して退院し自宅療養を30日間したのですが、その後、同じ病気で再度入院して30日間入院した」という人がいるとします。

 この人が加入している医療保険は連続で60日までなら、入院1日につき1万円もらえるという保険です。

 この場合、60日間の入院と30日間の入院の2回の入院をしたので、60万円と30万円、合計で90万円の保険金を受け取れそうですが、実は違います。

 

◆再入院までの期間が短いと1回の入院になる

 一般的な医療保険の場合、退院後同じ病気で再度入院した場合には、約款に「退院から再入院までの日数が180日以内の場合は1回の入院とみなす」と書いてあります。

 上記のケースは、同じ病気で60日入院、30日自宅、30日入院と合計で120日以内に起こった出来事です。ということは、180日以内に入るので、2回の入院も合わせて一回の入院とみなされます。

 そうなると、60日と30日という2回の入院ではなく、90日の一回の入院になります。もらえる保険金も、60万円+30万円の90万円ではなく、一回の入院の限度である60万円になります。

 これが、60日間入院して、自宅療養を180日間して、その後30日間入院した場合なら、2回の入院になるので、90万円もらうことが出来ます。

 意外と見落としがちなことなので、医療保険を検討している人は頭に入れておきましょう。

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