《保険の基礎知識》〜終身保険と定期保険の違い〜

 

◆終身保険と定期保険

 保険には「終身保険」と「定期保険」があります。簡単に説明すると、

・「終身保険」…保険の補償が死ぬまで続く
・「定期保険」…保険の補償が決まった期間で終わる

という違いがあります。

 終身保険は補償が死ぬまで続くのですが、保険の掛け金の支払いは死ぬまで続くものと、途中で終わるものがあります。

 

 死ぬまで補償が続く商品、例えば、亡くなったときに1,000万円もらえる保険で、掛け金の払込みは60歳までで終わる商品の場合、60歳までは毎月もしくは毎年保険の掛け金を支払うのですが、60歳以降は支払う必要がなくなります。しかし、その後も補償が続くため、60歳より若く亡くなっても、60歳以降、80歳とか90歳とかで亡くなっても1,000万円は支払われます。

 また終身保険で死ぬまで補償は続きますが、死ぬまで保険の掛け金を払い続ける必要がある商品もあります。死ぬまで支払いが続く商品の場合、高齢になったときに掛け金が払えるのかを考えて加入する必要があります。

 終身医療保険でも、払込み期間がずっと続くのであれば、保険を払うよりも貯金をしたほうが良いということも考えられます。

 定期保険は決まった期間だけ補償が続く商品です。

 1年や10年、または60歳までなど決まった期間だけ保険の補償が続く保険です。子どもが独立するまで死亡保障があれば良いという場合には、子どもが22歳になるまで死亡保障をつけて、自分が死んでしまったらお金が残るようにしたり、貯金が少ないので、高額の医療費がかかったときに心配だから、とりあえず10年だけ医療保険に加入したりという使い方ができます。

 定期保険で注意しなければいけないのは、若いときは保険料が安いですが、歳を取れば死亡や病気のリスクが上がるため、保険料が高くなることです。

 また、契約中に病気になってしまって契約が切れた後も継続して入ろうと思っても、病気を理由に加入を断られることもあります。そういったことは加入前に確認しておいたほうが良いです。

 「終身保険」と「定期保険」について説明しましたが、保険の中には2つが混合した保険もあります。

 例えば、死亡補償が終身で、いつ亡くなっても200万円保険金がおりるようになっていて、さらに65歳までは子どもの養育の関係もあるので、補償が800万円ついている場合、200万円の部分は終身で、800万円の部分は定期です。若いうちに亡くなってしまった場合は1000万円の死亡補償があり、子どもが独立したくらいからは葬式代くらいの200万円に保険金が下がるような、定期と終身が混ざった保険商品もあります。

 

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