保険商品には、保険会社や保険会社が委託する投資会社によって資金を運用し、運用実績によって予め決められた利益が得られますが、基本的には保険金や解約返戻金は増えることはあっても減ることはありません。
しかし、変額保険とはリスクをとって利益を増やすことができる代わりに、保険金や解約返戻金が減る可能性がある保険です。
◆変額保険とは?
保険会社は、保険契約を結ぶと契約者から支払われた保険料から経費や契約者への給付金を割り当て、その他の資金は運用に回します。そのため、契約者は商品によっては、満期時に保険会社に支払った総額よりも多くのお金を受け取ることができます。
変額保険は、普通の保険よりも変動が大きく、場合によっては保険金や解約返戻金が減ることもあります。しかし、運用実績が良ければより多くの利益を得られるハイリスク、ハイリターンの商品です。
多くの場合は、保険金や解約返戻金に最低保障が設定されています。
◆投資信託との違い
ちょっと無理やりですが、簡単に説明すると、投資信託は預けたお金から信託会社が運用経費などを差し引いた分を契約者に支払いますが、変額保険の場合は、経費の他に契約者への支払いの分も差し引かれることになります。
純粋にお金を増やす投資としての意味合いではもちろん投資信託の方が良いですが、変額保険には死亡保障がついているため、途中で亡くなれば支払った金額よりも多くの保険金を受け取ることができます。
他の保険商品よりも投資の意味合いが強いのが、変額保険です。
◆終身型変額保険
一生涯に渡って死亡保障がつきます。基本保険金額は最低保障があり、増えることはあっても最低保障より減ることはありません。死亡保険金も同じです。
解約返戻金は最低保証がなく変動するので、解約返戻金が高い時期を狙って解約すれば、高い利益が得られるかもしれません。
◆有期型変額保険
保険期間が決まっていて、その期間に死亡保障がついてきます。こちらも死亡保険には基本保険金が保障されますが、満期保険金は変動し保障がないので注意して下さい。
◆変動保険を検討する場合の注意
他の保険商品に比べてリスクが高く、内容がわかりにくいです。そのため、検討するときにはわからないところは徹底的に質問して、自分で完全に理解して納得してから加入するようにしてください。