保険業界は大きく3つに分かれています。
・第1分野ーーー生命保険
・第2分野ーーー損害保険
・第3分野ーーー医療保険、がん保険など
それぞれ、第1分野は生命保険会社、第2分野は損害保険会社だけしか参入できません。最近は、生命保険会社、損害保険会社がそれぞれ子会社を作って生命保険会社も損害保険に、損害保険会社も生命保険に参入できるようになりました。
そして、第3分野の保険は、生命保険会社、損害保険会社のどちらもが参入できる市場です。
◆第3分野の保険とは?
高度成長期には一家の大黒柱が亡くなったときのための死亡保障の生命保険が人気でしたが、現在のように高齢化社会では、死んだあとのことよりも生きている間のリスクに対する不安が高まって来ています。
そんな中、そういったニーズに答えて「医療保険」や「がん保険」や「介護保険」などが開発されて、人気が拡大してきました。当初、こういった商品は生命保険会社だけが扱っていましたが、2001年1月の法改正で損保を含むすべての保険会社がこの分野の保険を扱えることになり、以降第3分野と呼ばれるようになりました。
◆どんな保険があるの?
第3分野は、生きている間の保障が多く、有名な第3分野の保険は、「がん保険」「医療保険」「介護保険」などです。
人工の増加が見込めなく、生命保険の需要が減ってきた日本の保険業界で、伸び盛りの有望市場として見られており、各社力を入れています。そのため、テレビでは医療保険やがん保険のCMをよく見かけると思います。
しかし、テレビのCMというお金がかかる広告手法を使えるのは、それだけ広告にお金をつぎ込んでも元が取れるという考えがあるからです。
第3分野の保険は保険会社にとってドル箱と言われていますが、保険会社が儲かるというのは、保険加入者にとって良いことばかりではなく、保険会社が加入者の利益を少なくし、会社の利益を多くしている可能性もあるので、加入する時にくれぐれも冷静に、事前にしっかり勉強してから、本当に必要な保険だけに加入するようにしましょう。
・がん保険を疑え!
・医療保険は入ってはいけない![新版]
・がん保険のカラクリ (文春新書)
・医療保険にだまされるな
・「一生安心」にだまされるな! 医療保険はすぐやめなさい
など、第3分野の保険について詳しく書かれた本を、一冊でも読んでから加入をされた方が良いと思います。本を読んでも納得して自分が必要だと思ったときに加入したほうが無駄のない買い物になると思います。