《民間保険(第3分野)》がん保険とは?

 最近の日本人の死因第1位は常に「がん」です。そのため、保険業界もがんに特化した保険の開発に力を入れています。

 しかし、がん保険の実態はわかりにくく、がん保険を勧めない本も多数出版されています。そこで、がん保険について説明していこうと思います。

 

◆がん保険とは?

 がん保険はがんに特化した保険です。医療保険の場合は、いろんな病気やケガに対応していますが、がん保険の保障対象はあくまで「がん」のみです。

 がんになった場合に、入院日数に応じて入院給付金が給付されたり、手術内容に応じて手術給付金が給付されたり、がんになった時点で一時金が給付されたりと、商品によって保険金の給付内容が変わってきます。

 

◆入院給付金とは?

 がんにかかって治療のために入院した場合に、入院日数に応じて保険金が支払われます。医療保険には支払い限度日数といって、一回の入院で連続30日や60日などの保険金が支払われる限度が決まっていますが、がん保険の場合は支払い限度日数が無制限に設定されている場合が多く、長期入院にも耐えられるような商品になっています。

 しかし、最近の傾向で政府の医療費削減のため治療にかかる入院の日数がどんどん減ってきているのが現状です。そのため、入院給付金しかない保険の場合は、通院では保険がおりないので注意してください。

 

◆手術給付金とは?

 所定の手術をおこなった場合に、一回いくらという形で給付金が支払われるものです。

 

◆その他の給付金は?

  ほかにも、がん保険の給付内容があるのでまとめてみました。

 がん診断給付金 はじめてがん、上皮内新生物と診断確定されたとき 
 がん入院給付金 がん、上皮内新生物の治療目的で入院したとき(入院日数は無制限)
がん手術給付金  がん、上皮内新生物の治療目的で手術したとき 
 がん通院給付金

がんで所定の日数(5日、20日など)以上入院後、
がんの治療で通院したとき(1回、通院の限度日数あり) 

 がん治療給付金 がんの治療のための入院を開始したとき 
 がん在宅療養給付金
がん退院療法給付金 
がんで所定の日数(20日など)以上、継続入院して、退院したとき 
 がん死亡保険金 がんを直接の原因として死亡したとき 

  以上のような給付金の種類がありますが、すべてのがん保険にすべての給付金が含まれているわけではなく、さらにがん保険の商品によって、金額のバランスなども違ってきます。


◆がん保険の定期と終身

 がん保険にも定期保険と終身保険があります。生命保険のように、がん保険も定期保険は予定した期間だけ保障があり、終身保険は生涯保障が続きます。

 個人的には、がん保険のように保障対象が絞られているものは終身保険は合わないと思います。終身の場合は保障が10年、20年、30年と長く続きますが、30年後にがんの治療環境がどうなっているか予測できないからです。

 現在、がんの治療に関しては入院ではなく、通院にシフトしていっていますが、そうなってくると入院給付金を受け取ることができる可能性が少なくなってきます。さらに、がんの治療が進んで、安く治療できるようになる可能性も考えられます。

 そう考えるともしがん保険に入るとしても、終身より定期の方が良いと思います。


◆おすすめのがん保険の保障

 がん保険を勧めない本をいくつか読みましたが、どの本を読んでも、どうしてもがん保険に入るなら、一時金の保障が多いものを勧めています。

 理由としては、今後がんの治療環境がどうなっていくか予想ができないなかで、一時金ならばがんにかかった時点で保険金が受け取れるし、そのお金は用途が限定されていないので、治療や生活などいろいろな助けになるからです。

 

◆がん保険の歴史

 日本のがん保険の始まりは、アフラックが1974年に発売したものが最初です。その背景として、当時の日米の通商摩擦がありました。アメリカからの生命保険市場開放圧力もあり、日本国内での医療保険を単体で売ってくれという消費者運動もあり、外資保険の日本進出が認められ、アフラックはがん保険の販売において半ば独占的な地位が与えられました。

 がん保険が急速に広まったのは、多くの代理店を確保出来たということも大きいです。

  オイルショックで不況になり人員整理を検討している会社は、保険の販売代理店という社内の人員を活用できる機会に飛びつき、第一勧業銀行や日立製作所、三菱重工などの一流企業が代理店を作り、その後、すべての都市銀行、地方の主要銀行の多くが系列代理店を設けることになりました。

 当時は「がん=死」というイメージがあったため、爆発的に売れ、第一勧銀は行員の85%、日立グループは社員の35%、電電公社(元NTT)グループの労働金庫では60%など日本中で売れました。

 がん保険が日本に浸透したのは、このような背景がありました。

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