《民間保険(第3分野)》先進医療特約について③「先進医療を受けられる人は?」

 医療保険に入って、先進医療特約をつければもし病気になって普通の治療では治りにくいとわかった場合にも、先進医療行為を受けて高額な治療費を保険でまかなえるので安心と思うかもしれませんが、先進医療は誰でも受けられるわけではありません。

 

◆先進医療は誰でも受けられるわけではない

 医師が必要と合理性を認めたときに行われる特殊なものです。そのため受けたいと思っても医師の許可が無いと受けられません。

 さらに、先進医療を受ける患者も年間数万人程度とわずかです。先進医療のほとんどの技術は数十万円程度と比較的で、高額になるのは「陽子線治療」や「重粒子線治療」といったがんの放射線手術ですが、これらの実施件数は年間2,000件程度で、がん患者152万人に対して、1%未満の人しか受けていません。

 

◆先進医療特約のために医療保険に入る

 先進医療特約の保険料は月々100円程度です。安いので「それくらいなら」と気軽に入ろうと考える人もいますが、実際には単品で入れる保険ではなく、医療保険やがん保険の特約としてある保険になります。

 ですので、先進医療保険に入りたければ医療保険やがん保険に入らないといけません。保険会社の戦略ですね。

 しかも、先ほどの先進医療の実際の費用を見てもらえればわかるように、何百万円もかかるのは「重粒子線治療」「陽子線治療」「腫瘍脊椎骨全摘術」の3種類であり、他の先進医療についてはほとんどが50万円以下の費用です。保険会社にとっても支払う金額が少ないので、保険料が安いのです。

 そう考えると、先進医療特約だけのために医療保険やがん保険に入る必要はないような気がします。

 

◆医療費は一度自分で払う

 公的な健康保険は、保険証を見せるだけで、医療費の3割だけを払えば良いですが、先進医療は完全自己負担なので、一度治療費をすべて自分で払う必要があります。保険会社が建替えをしてくれるわけではありません。

 300万円の先進医療を受けようと思えば、先進医療と保険診療部分の医療費を合わせて手元のお金から払った上で、請求書類をととのえて請求する必要があります。

 保険に入っていても、一度支払うための費用は手元にないと、治療費が払えなくなります。使い勝手が悪いですね。 

リンク:厚生労働省 先進医療の概要について

・《先進医療について①》混合診療と先進医療とは?
・《先進医療について②》先進治療の実際の費用と受けられる病院は?
・《先進医療について③》先進医療を受けられる人は?

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