日本には公的な年金の中に、年をとったら年金が支給される老齢年金がありますが、加入している年金の種類や納めている年金の額によって受け取ることができる年金の額も限られてしまいます。しかも、現在年金の財源はあまり良い状態ではないので、将来受け取ることができる年金の額が減らされてしまうかもしれません。
そういった不安を解消しようと、自分で民間の個人年金保険に加入する人も増えています。
◆個人年金保険とは?
個人年金保険は、老後の資金作りのための保険で、保険契約を締結し保険料を納めれば、決められた期間年金が支払われる保険です。
死亡した場合に保険金を受け取ることができるのが死亡保険でしたが、生きていることで受け取ることができる保険なので、生存保険という種類になります。生存保険なので、基本的に亡くなったときに支払われう死亡保険金はないですが、年金の受給開始前に亡くなってしまった場合には、既払込保険料相当の死亡給付金が支払われます。
個人年金保険は6種類あります。
◆有期年金
契約で決められた期間に生きている間は年金が支払われ、途中で死亡したら年金が終了します。保険をかけた本人用の年金としておすすめです。ただし受け取ることができる期間に期限があるので注意が必要です。
◆保証期間付き有期年金
保証期間中であるならば、途中で死亡してしまっても継続して年金は支払われます。保証期間が終了した後は生きていればそのまま年金がもらえますが、死亡してしまったら年金が終了します。
早くに亡くなってしまっても、残された遺族に保障された期間は年金が支払われるようにできます。
◆確定年金
生死に関係なく、定められた期間に年金が支払われます。
◆終身年金
生きている限りずっと年金が支払われます。死亡するとその時点で年金は終了します。公的年金に一番近い形の個人年金保険です。
◆保証期間付き終身年金
保証期間中は生死にかかわらず年金が受け取れ、保証期間後は生きている場合に限り、年金が支払われます。
◆保証期間付き夫婦年金
夫婦いずれかが生きている限り年金が支払われます。保証期間が付いています。