《民間保険(第3分野)》介護保険とは?

 2000年の4月に公的な介護保険が始まり、40歳以上のすべての国民が加入し、保険料を納付することが決まりました。制度の窓口は各市町村が担当しています。

 保険料は40歳以上の国民全員が負担しますが、年齢、所得によって保険料は同一ではありません。

 介護が必要な65歳以上の被保険者(または老化に伴う病気が原因で要介護状態になった40〜64歳の被保険者)に対して安い料金で介護サービスを受けられるようにするのが、公的介護保険です。

 しかし、公的介護保険では現金の給付がないため、それでは不安という方のために民間の介護保険があります。

 

◆民間の介護保険と公的介護保険の違い

 一番大きな違いは、公的な介護保険が所定の要介護状態になった場合に、保険料を支払った代わりに介護サービスを安く受けることができるという「サービス」を安く提供するということに対して、民間の介護保険は所定の介護状態になった場合に現金が給付されます。

 

◆介護保険の種類

 介護保険を主契約にするタイプと、終身、定期などの生命保険に特約としてつけるタイプがあります。介護保険は、所定の介護状態にならないと保険金が降りないので、介護状態にならないまま亡くなってしまった場合には保険料は掛け捨てになってしまう場合もありますが、その場合は保険料が安く設定されるという利点があります。

 介護保険によっても内容が違いますが、民間の介護保険の一例として、30歳から60歳までで保険料を払い終える終身タイプの場合、数年ごとに健康祝い金があり、要介護になった場合、介護一時金が支払われ、その後は介護年金が支払われるという内容です。ただし、給付金の支払いは要介護状態から180日経過後から始まるという制約がつきます。

 介護保険は遠い将来のための保険なので、将来本当にその保障で良いのか、しっかりと確認しておく必要があります。

 民間の介護保険に入る前には、まずは公的な介護保険についての勉強をして、公的な介護保険でいくらもらえるのかを確認しておいた方が良いと思います。

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