日本人の死因の大多数を占めるのが、「ガン」「脳血管疾患」「急性心筋梗塞」です。そして、その3つの死因について特化しか保険が3大疾病保障保険です。
がん保険はがんに特化した保険ですが、こちらは3つの病気に特化したより幅広い保障の保険になります。
ただし、保障が幅広いからより良いかというわけではなく、保険というものは保障内容が増えれば増えるほど保険料も高くなるのは必然ですので、必ずしもがん保険より優れているというわけではありません。
◆3大疾病保障保険とは?
3大疾病と呼ばれる「ガン」「脳血管疾患」「急性心筋梗塞」の3つに特化した保険です。これら3つの病気で所定の状態になった際に契約内容に応じて保険金が支払われるのが、3大疾病保障保険です。
この保険の特徴は、三大疾病にかかってしまったら、生前に保険金を受け取ることができるため、治療費など好きな用途に使えることです。
◆終身型と定期型
3大疾病補償保険は保障期間によって終身保険と定期保険があります。
終身型は一生涯保障が続くもので、定期型は決められた期間、たとえば65歳までなど保障する期間が決まっている保険です。
生存中にこれらの疾病で所定の状態にならなかった場合には保険金の支払いはありませんが、三代疾病以外で死亡した場合に死亡保険金が受け取れる商品もあります。
◆3大疾病保障保険のメリットとデメリット
メリットは、日本人の死因の大半を占める原因をカバーできることです。生存中に保険金が支払われるので、生前に使い方を決めることができるのもメリットです。
デメリットとしては、保険料が高くなりがちなのと、保障が限定されているので、保険金の支払い基準が厳しく、自分が保険金をもらえると判断しても、保険会社との契約上もらえないなどのトラブルも起きやすいので、契約時にはどういったときに支払われるかをキチンと確認しておく必要があります。
例えば、ガン以外の脳血管疾病と急性心筋梗塞については、所定の状態が60日以上続かなければ保険金が支払われないという契約になっていたりするので、ちゃんとチェックしましょう。
◆3大疾病じゃない?
「日本人の死亡原因ベスト3は、ガン、心筋梗塞、脳卒中です。」という話を聞いたことがあると思いますが、それは現在では変わってきています。
2006年の死亡原因の順位は、1位「悪性新生物(がん)」2位「心疾患」3位「脳血管疾患」となっていましたが、2012年には、1位「悪性新生物(がん)」2位「心疾患」3位「肺炎」となっています。(厚生労働省のHPより)
脳血管疾患で亡くなる人はだんだんと減っていて、肺炎で亡くなる人が増えています。
将来は、医療の発達や他の原因で、もっと順位が変わってしまうかもしれません。そうなってくると、現在の3大疾病保障保険の内容が役に立たなくなる恐れがあります。
そう考えると、3大疾病保障よりは別の保険の方が良いのではないかと思ってしまいます。