社会に出て仕事に就いて、結婚をして子どもが生まれてという流れの後の大きなライフイベントと言ったら住宅の購入でしょう。
住宅の購入は人生で一番大きな買い物になります。そのため、この時期には一度ライフプランの見直しと、保険の見直しをすると良いと思います。
◆死亡保障を見直す
結婚、出産などのライフイベントごとに死亡保障を見直してきましたが、住宅を購入した場合も死亡保障の見直しをすると良いです。今までは、保障を厚くしてきましたが、住宅を購入した後は、保障を減らすことも考えてみましょう。
◆団体使用生命保険
住宅を購入するときに住宅ローンを組むと、必ずと言っていいほど「団体信用生命保険」という保険に加入させられます。団体信用生命保険は団信と略されて呼ばれています。
団信は、銀行から住宅ローンを借りた人が、万が一死亡もしくは高度障害になってしまってローンが返せなくなった場合に、代わりにローンを払ってくれる保険です。多くの場合団信の保険料はローンの金利に上乗せされています。
もし、死亡したとしても、住宅ローンの返済はなくなるので、死亡したとしても遺族に家は残るため、住宅にかかる生活費分の保障は減らしても良いと考えることができます。
◆死亡保障から収入保障へ
死亡保障を減らした分を収入の保障へ回しても良いかもしれません。住宅ローンの支払いのときに一番怖いのは、病気などで働けなくなり、住宅ローンの返済が滞ってしまうことです。亡くなったときよりも、生きていて収入がない状態の方がリスクがあるので、死亡保障を減らした分を、医療保険などに振り分けても良いと思います。
◆保障付きの住宅ローン
最近はいろいろな住宅ローンの商品が出てきて、保険のような保障が付いたものも出てきました。
例えば、がん保険のような保障がついた住宅ローンの商品は、がんと診断されたらその後のローンの支払いが免除されるというようなものです。
こういったローンをうまく活用すれば、保険を減らすことも出来ますが、一応、保障が付いたローンと、ついてないローンで毎月の支払いの違いを計算して、その保障にいくら払うのかを確認し、保険の方が安そうなら、保険で賄う方法をとりましょう。